最近は資産形成の話になると、NISAという言葉を聞かない日はありません。
実際、NISAは素晴らしい制度だと思います。
投資へのハードルを下げ、多くの人が資産形成を始めるきっかけになりました。
私自身も、その価値を否定するつもりはありません。
ただ、資産形成について考えていると、ひとつ思うことがあります。
NISAは制度です。
制度は変わります。
一方で、企業は制度より長生きです。
私はこの視点を大切にしています。
NISAは素晴らしい制度だと思う
まず誤解のないように書いておきたいのですが、私はNISAを否定しているわけではありません。
税制面でのメリットは大きく、長期投資を後押しする仕組みとして非常に優れています。
これから投資を始める人にとって、有力な選択肢であることは間違いありません。
しかし最近は、
「NISAをやること」
そのものが目的になっているような場面も見かけます。
本来、制度は手段です。
目的ではありません。
制度は変わる
NISAに限らず、制度は変わります。
税制も変わります。
法律も変わります。
社会の状況によって見直されることもあります。
もちろん、それは悪いことではありません。
制度とは、本来そういうものです。
だから私は、制度だけを見て投資を考えたくありません。
制度の先にあるものを見たいと思っています。
企業は制度より長生きです
日本には何十年、あるいは100年以上続いている企業があります。
景気が変わっても。
制度が変わっても。
技術が変わっても。
企業は価値を生み出そうとし続けます。
もちろん、すべての企業が生き残るわけではありません。
しかし本当に強い企業は、環境の変化に適応しながら成長していきます。
私は、その姿に興味があります。
制度を追いかけるよりも、企業を見続ける方が面白いと感じるのです。
私は株価より企業を見たい
投資の世界では、どうしても株価に目が向きます。
明日上がるのか。
来月下がるのか。
日経平均はどこまで上がるのか。
最近では、将来的に日経平均20万円説や30万円説を目にすることもあります。
そうした予測を否定するつもりはありません。
ただ、私は株価予想そのものにはあまり興味がありません。
それよりも、
その企業は何を生み出しているのか。
なぜ社会に必要とされているのか。
どのような価値を提供しているのか。
そうしたことを考える方が面白いのです。
株価は結果です。
企業活動は原因です。
私はできるだけ原因の方を見ていたいと思っています。
なぜ今、日本企業なのか
企業を見るのであれば、米国企業でも欧州企業でも良いはずです。
実際、世界には素晴らしい企業が数多くあります。
それでも私が日本企業に関心を持ち続けるのは、
日本が大きな転換点にいるように感じるからです。
長い間、日本は「失われた30年」と言われてきました。
デフレ。
低成長。
賃金の停滞。
そうした言葉が繰り返されてきました。
しかし近年、日本企業には少しずつ変化が見え始めています。
例えばNTTです。
2023年には1株を25株にする大規模な株式分割を実施しました。
以前はまとまった資金が必要だったNTT株も、個人投資家が参加しやすい水準になりました。
またNTTは、次世代通信基盤「IOWN」の開発を進めています。
これは単なる通信会社としてではなく、日本の将来の情報インフラを支える挑戦でもあります。
一方で、三井住友フィナンシャルグループも株式分割を進めています。
個人投資家が投資しやすい環境を整えようとする姿勢は、
以前の日本企業にはあまり見られなかった変化かもしれません。
加えて、積極的な自社株買いや株主還元の強化も続けています。
もちろん、これだけで日本企業が大きく変わったと言うつもりはありません。
課題もあります。
それでも私は、日本企業が「変わった」のではなく、
「変わろうとしている」ことに価値を感じています。
制度を見るか、企業を見るか
資産形成を考えるとき、制度を学ぶことは大切です。
NISAも、iDeCoも、その代表例でしょう。
しかし制度は手段です。
制度の中で、何に投資するのか。
何を信じるのか。
その方が、もっと大切なのかもしれません。
NISAは制度です。
制度は変わります。
しかし企業は、制度より長生きです。
私はこれからも制度を学びます。
けれど、その先にある企業も見続けたいと思っています。
資産形成を考えるとき、あなたは制度を見ていますか。
それとも企業を見ていますか。
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